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今回のssyブログでは、疾走中に脚を素早く振り下ろすべきなのか?について、考えていきたいと思います。
私は、過去に小学生から高校生を対象に数年間だけ指導者をしていました。
全国大会優勝2名
全国大会出場11名
という指導実績でした。
指導者としての指導経験を踏まえて、書いていきます。
ピッチを高めるため、もしくはスピードを高めるために、疾走中に脚を素早く振り下ろしていますか?と質問をいただくことがよくあるのですが、皆さんはどうでしょうか?
これは諸説あるかと思いますが、
短距離を速く走るためには、疾走中に脚を強く振り下ろす必要がある。
という考えと、
地面を叩いてはいけないから、自然と振り下ろされる勢いを使えば、意識的に強く振り下ろさなくていい。
という考えがあるとあります。
私自身、学生時代等、いろいろな指導者から上記のように2通りの指導を受けたことがあります。
実際、どうなのでしょうか?
少しでも競技力向上のためのトレーニングの参考になればと思います。
疾走中に脚を強く振り下ろしてはいけない派の意見
疾走中に脚を強く振り下ろしてはいけないと考えていらっしゃる方で、以下のような主張があると思います。
脚を強く振り下ろすと
・地面を叩いてしまい、地面に力が伝わらない。
・上に力が抜けてしまい、浮いたような走りになってしまう。
等はよく耳にします。
私自身も、上記のような感覚を経験したことはあります。
とは言え、素早く脚を振り下ろすことで結果を出していらっしゃる方も多くいらっしゃると思います。
私自身、素早く脚を振り下ろすことを否定する気はないですし、私自身も素早く脚を振り下ろす派です。
では、素早く脚を振り下ろすメリットがなんなのか?
考えていきたいと思います。
脚を素早く振り下ろすメリット
脚を素早く振り下ろすことのメリットはなんなのか?ということを考えていくことにします。
伊藤ほか(1998)の研究では、疾走速度の高い選手ほど、接地直前の足の振り下ろし速度が高かったという報告があります。
ただし、腿が一番高く上がったトップの位置から、脚を振り下ろすところまでの「ももの振り下ろし速度」とは関連がみられていません。
つまり、脚が高い位置から思いっきり素早く脚を振り下ろしても疾走速度には関わらないけれど、疾走速度の速い選手は、接地直前の脚の振り下ろし速度は高いということです。
イメージとしては、私個人では感覚的に理解できます。
例えば、腿上げを素早く行うようなイメージで走っても疾走速度は高まりにくいですよね。
何故なら、無駄な動作があるからです。
それよりも、接地直前で接地の準備ができていれば、あとは脚を素早く振り下ろすことができれば、地面を叩くこともなく疾走速度を高めることができると考えています。
上記のようなことが表現できれば、地面を体重を乗せておさえることができ、体を素早く進めることができるようになると考えています。
では、何故脚を素早く振り下ろすことに対して否定的な方が存在するのでしょうか?
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地面を叩かないことが大切
素早く脚を振り下ろすといっても、重心に対しての接地位置、身体ポジション等が関係してくることで、適切な動作なのかが関わってくると考えています。
ということは、地面を叩いてしまい力が上に抜けてしまうような接地になってしまうのか、地面を叩かずに体を効率よく前方へ進められるのかがカギとなってくると言えます。
つまりは、地面を叩かずに、接地直前に脚を素早く振り下ろすことが重要だと言えると考えています。
脚を高くあげなくてもいいの?と疑問を持たれる方もいらっしゃると思いますので、そちらについてはコチラに書いておりますので、是非ご覧ください。
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地面を叩かずに脚を素早く振り下ろすことができれば、力が上に抜けることもないので、素早く体を進められると考えています。
まとめ
疾走中に脚を素早く振り下ろすことは大切だと言えると考えています。
ただし地面を叩くということではなく、接地直前に接地の準備ができている状況が前提で、脚を素早く振り下ろすことが重要と言えます。
そのため、振り下ろす、振り下ろすという意識を持つことは悪くはないですが、高い位置(腿がトップの位置)から、一気に振り下ろすという意識は持たないようにした方がいいです。
あくまで接地直前から素早く振り下ろすイメージです。
このような意識を無意識で行えるようにできるようになることが重要です。
これを、私は自動化と表現しています。
自動化が可能となれば、記録も安定してくると考えています。
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参考文献
伊藤章, 市川博啓, 斉藤昌久, 佐川和則, 伊藤道郎, & 小林寛道. (1998).
100m 中間疾走局面における疾走動作と速度との関係. 体育学研究, 43(5-6), 260-273.