今回のssyブログでは、短距離を速く走るためのスタンディングスタート練習について書いていきたいと思います。
100mを走る上で、スタートは重要です!!
100mだけではなく、速く走るためにはスタートは大切です。
では、どんなスタートをすればいいのか?ここでは、まずはスタンディングからのスタートをご紹介したいと思います!スタンディングからのスタートができないと、スターティングブロックからはなかなか難しいと考えているからです。
よければ参考にしてください。
重心移動を第一動作とした動き出し
まず、スタートで重要していることは、【重心を先行させること】です。
これは、以前もお伝えをしている部分ではありますが、少し深く掘っていきたいと思います。
何故、重心を先行させたいのか?
それは、止まっている状態から、動き出してスピードを乗せていくというのは非常に大きなパワーが必要となります。
つまり、止まっている物体を動かすためには、自らの四肢で地面にパワーを加えるのではなく、重心が移動することでバランスを崩すことにより生まれるパワーを利用して進んでいくことでパワーロスを省き、効率よく走りだしたいのです。
だからこそ、まずはスターティングブロックの角度のあるポジションではなく、角度のないスタンディングポジションから感覚を掴んで自分のものにしてみてください!!
スタート練習※感覚づくり【スタンディングポジションでのスタートのポイント】
では、ポイントを見ていきたいと思います。
細かくお伝えするといろいろとあるのですが、まずは感覚を掴むトレーニングを重点的に行うことをオススメします。
腰幅で立つ
これは⑦とも関係しているのですが、体重がしっかりと接地足に乗る場所は決まっています。
それは腰幅です。
走っている際に両足の幅がかわりながら走ると、重心位置も安定せず、水平移動することが難しいです。
速く走るには、この重心が如何に水平移動しながらスピードを高められるかがポイントなのです!!
足の薬指が進行方向を向いて構える
骨盤を開いて走ると、パワーは外(左右)方向に分散してしまい、ロス動作となります。
このロス動作を防ぐためにも、スタートのポジションから少し意識をしてあげると、防げると考えています。
構えの時点で、骨盤が開くようなガニ股で構えていると、パワーは外に逃げやすく、スピードを高めにくいと思います。
お尻から肩まで真っ直ぐになるように構える。
よくあるのが、姿勢が悪く、パワーが出にくい姿勢をとっていないか?は凄く大切です。
お尻から肩までがリラックスして真っ直ぐになるように構える。
背中は反らない、丸まらない。
この感覚は普段から身に付ける必要があると考えています。これができなければ、どんなトレーニングも効果を得ることは難しいと思います。
少し体を傾ける(③の姿勢を崩さない状態で)
③の姿勢を崩さずに、少しだけ前に体を傾けます。
この時に、お尻を引いて体を傾けるのではなく、お尻を引かずに体を少し傾けることがポイントです。
膝が前に出ないようにする。
構えているときに、膝が前に出ないようにするという意味です。
これは、膝を足より前に出して体重を乗せて構えてしまうと、膝や、足首に必要以上の負荷がかかってしまい、重心からの移動が難しくなります。
脚をあげてスタートを切らない。
脚を必要以上にあげて走り出したくないので、脚をあげる意識は捨てたいです。
ここでは脚をあげないように走っていくことを意識したいです。
脚をあげてしまうと、腰も引けやすくなり、姿勢が保てなくなります。
腰幅で走っていく。
こちらは、①でまとめてお伝えをしておりますので省略します。
かかとを外側に外す。
脚が地面から離れる刹那に【かかとを外側に外す】=内旋動作を入れることができれば、地面を長くおさえることができ、移動距離を稼ぐことができるのと、これは意識的に行うことではなく、結果的に行われるものなのです。
結果的にかかとを外側に外すことができる体のバランスを持っているかが重要です。
ただ、体のバランスによっては、この動作が起こりにくくなっているため、そういう方は意識して行うのも悪くはないと思います。
ただし、癖づけることで、レースでは意識しなくても行われることを求めたいですね。
その為には、最低限の可動域が必要になってきます。
重心移動が動作の第一動作とする。
①~⑧までができれば、最後の➈です。
スタートは重心の移動により動き出すことをきっかけとして走っていきます。
実際に、動画のようなスタートの切り方を陸上競技の試合で行うわけではないです。
あくまで感覚を掴むトレーニングの一環として試してもらえればと思います。ただ、この重心移動がスタートの第一動作という感覚をもつことができれば、スタートが大きく変わっていくことと思います!