速く走るための努力の方向性について

トレーニング


今回のssyブログでは、短距離を速く走るための努力方向性について、書いていきたいと思います。

指導者として、小学生、中学生、高校生を指導していた経験から、考え方をご紹介したいと思います。
参考になれば幸いです。

努力の方向性を考える

トレーニングには、いろいろな種類や、方法があると思います。
ただ、いろいろな種類や方法があるからこそ、方向性は一致させておかないと、トレーニング効果を期待することは難しいと考えております。

中には、成長期にも関わらず伸び悩む選手もいるかと思います。
だからこそ、努力の方向性を整え、少しでも伸び悩む選手が少なくなればいいと考えています。

それぐらいに努力の方向性は大切だと考えています。

では、早速ですが短距離を速く走るための3つのポイントを書いていきたいと思いますが、その前に走るとはどういうことなのかを、まずは整理したいと思います。

走るとは

では、どうするのか? っていう話なんですが、
そもそも速く走るってどういう現象だと思いますか?

私は、走ることを以下の様に考えています。
重心を進行方向に無駄なく(水平移動かつ、蛇行をしないように)素早く進めることだと考えています。

つまり、(重心が)止まっている状態から、重心を推進方向に進めるにはとても大きなパワーが必要となります。
その為には、 重心を先行させ、重心移動につられて反射的に体幹が生まれる大きなパワーを
手足に伝え、地面に伝え、バランスを取っていくことが重要だと思っています。

難しい、、、、、非常に難しい!!
イメージだけでも参考にしていただければ非常に有難いです。
では、どうすればできるのか?

パワーがでやすい身体バランスをつくる。

まずは、パワーがでやすい体をつくっていきます。
そもそもパワーって何?

パワー=スピード(筋の短縮スピード)×力(質量)
と定義しています。

単純に筋トレや、ウエイトトレーニングで重量をあげることがパワーではなく、
伸張された筋肉が短縮するスピードが大切です。
この筋肉の短縮スピードをあげるのは、
筋肉の運動サイクルとして、
弛緩→伸張→短縮 を繰り返し行うことが必要です。
これを伸張反射と言います。
もしかしたら聞いたことがあるかもしれません。
私はウエイトトレーニング等を否定しているわけではなく、 これはウエイトトレーニングでも実践することが可能です。

伸張反射を意識してトレーニング行う方もいらっしゃると思いますが、 重さは質量のとなります。
その為、重い重りをつけたトレーニングは、理論上スピードが高まる動作となるのです。
ここが大きな間違いにつながりやすいのです。
重さをあげて力いっぱいあげればいいのではなく、 重さをあげれば動作スピードが高まるはずなので、 重さをあげて動作スピードが低下してまうのは、 スキルが動作に追い付いていない為、自分のスキルに見合った重さで トレーニングをする必要があるということです。
力感や、トレーニングをこなせた達成感は不要なのです。
ここが重要な考え方のポイントかもしれません。

では、どうすれば走りの中で作用されるのか?

重心を先行させる。

以前の記事でもご紹介しましたが、重心を先行させたいのです。
重心は、体の中心のことです。
つまり重心が一番重いはずです。
この重心を先行させることに伴って、筋肉(主動筋)が 弛緩→伸張→短縮 のサイクルが発生していきます。
このサイクルを上手く使えれば、より大きなパワーが生まれます。
どういうトレーニングが重心先行になるかは、別ですが、 きっかけ作りとしては、このようなトレーニングもひとつだと思っていますので、 ご紹介します。

重心を送り出すことをきっかけにしてスタートしていきます。
実際は、レースではこういうスタートはしないので、 あくまで感覚作りのトレーニングのご紹介です。

■ポイント
如何にリラックスして、足が出やすい姿勢をキープしながら、 重心を送り出して走っていけるかが重要です。

無駄を省く。

これは、努力の方向性のお話です。
これまでの①、②の考え方からいうと、 トレーニングは行えばいいという話ではないということは、 なんとなくイメージしていただけるかと思います。
努力感や、力感を求めるトレーニングより、如何に重要なポイントをついた トレーニングを継続できるかだと考えています。
自分が求めている理想に近づくために、真逆のトレーニングをすることより、 最短を求めていくことが重要です。

ただ、時には遠回りをして気づくこともできるので、 あくまで私の考えです。
参考にしていただける幸いです。

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