今回のssyブログでは、目的から導き出すトレーニングの方向性について考えていきたいと思います。
皆さんは、トレーニングを選択するときに、どのような観点から取捨選択されていますか?
例えば、
・トップアスリートが行っているトレーニング※トレンドでもあるかもしません。
・経験に基づくトレーニング
・他者から勧められたトレーニング
等、いろいろと様々だと思います。
私は、学生時代にはトップアスリートが行っているトレーニングメニューを雑誌、テレビ等から情報を習得しては、実際に行ってみたりしていました。
ただし、結果がでませんでした。
これは、トレーニングの本質、そして目的を理解しておらず、トップアスリートがやっていれば自分にも効果があると思い込んでいたためです。
だから、目的からトレーニングの方向性を定めることがとても重要だと考えています。
どんなトレーニングでも取り組めば効果がある?
どんなトレーニングでも取り組めば効果があると思われがちですが、その効果というのも目的によって定義が異なると思います。
例えば、100mを速く走ることを目的としているにも関わらず、5000mを走り込んでも効果は期待できないと思います。
何故なら、短距離、長距離では、求められるスピード、距離が異なるため、トレーニングの方向性が異なるからです。
もう少し深く考えてみると、走る系のトレーニングを行わずに、ずっと補強系のトレーニングばかりしても、速くならないと考えられます。
それは、100mを速く走るという目的であるならば、実動作でのトレーニングが一番大切であるにも関わらず、補強という筋トレだけを行っても、動作改善や、向上に結び付く可能性がかなり低いからです。
むしろ、走らないことで、走るトレーニングの中で得られる動作改善、機能向上を期待できないからです。
トレーニングは、目的、競技レベルにより、異なるはずなので、目的、競技レベルを考慮せず、トレーニングを選定していくのは避けたいところです。
ドリルの考え方
ドリルをしますか?
私は、ドリルをほぼ行いません。
理由は、走るよりもドリルを行うことの方が難しいと考えているからです。
ただ、これはかなり少数派だと思います。
ドリルは、反復するという意味ですので行うことはパフォーマンス向上につながるとは思います。
ただし、ドリルも目的により行う意味があるはずです。
そうなると、トップアスリートが行っているドリルだからといって目的を間違うと、パフォーマンス向上にはつながりにくいです。
トップアスリートの場合は、客観的事実と、主観となる感覚をもとに、そのドリルが自分が速く走るためには必要なのだと考え、トレーニングを選定しているはずです。
それを他者が見て、真似たところでトップアスリートが狙っているようなトレーニング効果を期待することは難しいのです。
例えば、代表的なドリルのひとつに腿上げがあります。
以下の動画を見ていただきたいと思います。
どのようなドリルだと思われますか?
これを見て、腿上げだと思う人が多いと思うのですが、これは私のなかで踏み込んでいくトレーニングなので、腿上げることは意識していません。
むしろ、接地時に理想のポジションで接地を行い、軸足に体重を乗せること、地面をおさえることを目的としています。
これだけでも、意識が異なるため、トレーニング効果も全く異なってくると考えています。
ドリルひとつとっても人により、目的が異なるため、自分の目的にあったトレーニング選定をしていくことをオススメします。
目的はひつとに絞る
トレーニングの目的は、可能であればひとつに絞ることが重要です。
何故なら、トレーニングの目的を2つ、3つとおいてしまうことで、いろいろと幅の広いトレーニングをいくつも行うことになり、それぞれのトレーニングはそれぞれの効果を阻害する可能性があると考えています。
それにいくつものことを意識するよりも、ひとつと定めて行う方が、トレーニングを取り組みやすいとも考えています。
そう考えると、トレーニング計画は、可能な限りシンプルにする必要があると考えています。
まとめ
目的、レベル、タイミングにより、トレーニングメニューを選定していくことが重要だと考えています。
つまり、実践するレベルが異なれば、意識することも違うため、目的が異なります。
目的に応じたトレーニングを行うことがとても大切です。
そのため、トップアスリートが行っているトレーニングメニューを本質を理解せずに、かつ自身のレベル、目的を鑑みずに取り組むことは危険だと考えています。
目的に応じて、自分自身のこういうところを伸ばしたい、こういうところを改善したいという考えを大切にし、トレーニングを計画していくことで、記録向上に近づくと考えています。
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