100m後半の減速を防ぐ方法

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今回のssyブログでは、100m後半の減速を防ぐ方法について考えいきたいと思います。
100mでレース後半で減速が激しく、順位を落としてしまうことがある方、結構いらっしゃるんじゃないでしょうか?

私は、どちらかというとレース後半が得意な部類です。
そして、私が指導していた選手も、後半が得意な選手ばかりでした。

これには理由があると考えています。
ただ、以前は30mでの走加速度が中間疾走局面以降に影響があると書いた記事がありますが、それとは別角度から考えてみたいと思います。

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レース後半は減速している?

100mを走ると、トップスピードに到達するのはスタートしてから6秒と言われています。

(阿江ほか,1994)によると、最大スピードが高いほど最高スピード到達地点はスタートから遠くなると報告をがあります。
そして、(小木曽ほか,1998)によると、最大スピード到達までの時間は最大スピードが高い人も低い人もあまり変わりがないという報告があります。
つまり、どの選手もスタートしてから6秒前後で最大スピードに到達すると考えられます。

そして、最大スピードに達すると人は必ず減速します。
いくらレース後半が強いと言えど、実際は減速しており、減速の度合いによって後半も伸びていくようにスピードを高めているように感じるのです。

100mのレース後半に疾走スピードが減速する理由

100mのレース後半の疾走スピードが減速の原因はひとつとは限りません。
以前のブログでは、スタートから30mまでの走加速度を高めることの重要性について書きましたが、今回は別角度で考えるために、動作の観点から考えていくこととします。

レース後半が苦手な意識を持っている方は、どんどんストライドが大きくなり、脚が前に出にくくなりませんか?
そして、ピッチが極端に落ち、為す術なく、レース後半で他の選手に離されていくような状況になっていませんか?

(遠藤ほか,2008)や、(羽田ほか,2003)によると、
100mのレース後半となる減速局面(60m以降)では、足の接地位置が、重心のより前方になり、離地位置が体に近くなり、それとともに後ろに流れる脚を前へ引き戻す動作が遅れてしまい、足関節の発揮するパワーが著しく低下します。そして膝はやや伸びたまま接地するようになり、身体が浮いた状態と表現される状態になります。

まさしく、この動画のような動きのことですね。
そして、一度このような動きになると、タイミングがズレていくため、どんどんそのズレが大きくなっていき、減速しやすくなっていきます。

100mのレース後半で疾走スピードが減速を防ぐために

上記の動画のように、接地のタイミングで、軸足の膝を遊脚の膝が追い越している状態をゴールまで続ける必要があります。

レース後半に減速する理由にも書いたように、減速局面では、特に膝関節の角度が大きい状態で接地をしてしまうと減速しやすくなることから、如何に膝関節が接地の際にレースを通して角度を固定できるかが速く走るため、そして後半の減速をおさえることにつながると言えます。

そのためには、重心の真下付近(靴の半足程前)で接地を行うことが必要となります。
そうすることで短い接地時間で股関節の伸展するパワーを地面に伝えることができると考えています。
ただし、この接地位置が、重心よりもかなり前の位置で接地してしまうと、長い時間ブレーキをかけてしまいスピードを高めるどころか、減速しやすくなります。

また、力感を少なくして走るというのもポイントとなってくると考えています。

100mを力感少なく走る

ここからは、私の経験を踏まえて考えていきたいと思います。

走っているとき、力感を感じることはありますか?
力感は大切ですか?
何故、力感を大切にしていますか?

速く走れば、速く走る程、力感を感じる時間がないのです。
何故なら、接地時間が短くなるからです。
にもかかわらず、スピードを高めているのに力感を感じられる程、出力する時間を長くしてしまうと脚が素早く引き戻されるとは考えにくいと思っています。

スピードを高めるためには、短い接地の時間に大きな出力を行うことが必要であり、長い時間大きな出力をしてしまうとブレーキになると考えています。

ということは力感を如何に少なくしてスピードを高めることができるかがポイントです。
この力感を少なくして走るというと、力がでなくなるという方も中にはいらっしゃると思います。

言い換えると、足音をせずに(地面を叩かないで)走るという解釈でも問題ないと思います。

まとめ

100m走では、どんな人間であっても必ずトップスピードをむかえてからは減速をすることとなります。
減速局面では、特に足の接地位置が、重心のより前方になり、離地位置が体に近くなり、それとともに後ろに流れる脚を前へ引き戻す動作が遅れてしまい、足関節の発揮するパワーが著しく低下します。そして膝はやや伸びたまま接地するようになり、身体が浮いた状態と表現される状態になりやすいです。

減速をおさえるためには、減速局面では、特に膝関節の角度が大きい状態で接地をしてしまうと減速しやすくなることから、如何に膝関節が接地の際にレースを通して角度を固定できるかが速く走るため、そして後半の減速をおさえることにつながると言えます。

ただし、そもそも力感を求めて走っていると減速しやすいです。
速く走れば速く走る程、接地時間は短いため、力感を感じられる程、長い時間出力するのは難しいと考えており、如何に力感を抑えながらトップスピードで走るか、そしてトレーニングを積んでいくかがポイントだと考えています。

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参考文献

・遠藤俊典ほか. “100 m 走後半の速度低下に対する下肢関節のキネティクス的要因の影響.” 体育学研究 53.2 (2008): 477-490.

・羽田雄一ほか. “100m 走における疾走スピードと下肢関節のキネティクスの変化.” バイオメカニクス研究 7.3 (2003): 193-205.

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